今まで Arduino は触ったことがなかったのですが、 Arduino 互換ボードの Seeeduino を買ったのでとりあえず Lチカしてみました。
Seeeduino は Arduino 互換というだけでなく、 GROVEコネクタが搭載されていますので、 Arduino よりも手軽にいろんなデバイスが接続できそうです。
注意点として、PCと接続するためのUSBケーブルが、 Arduino Uno は A - B のタイプですが、 Seeeduino では A - microB ですので、そこはお気をつけください。
まずは Tinkercad でシミュレーション
早速回路を組みたくなるところですが、まずは Tinkercad でシミュレーションしてみたいと思います。 Tinkercad は電子回路の作成と Arduino でのコード実行をシミュレートできるツールで、以前会社のブログで紹介させていただきましたので詳細はそちらをご覧ください。
Seeeduino は Tinkercad のパーツとしては用意されていないので、 Arduino を使っています。ブレッドボードに LED と抵抗(330Ω)を配置して、 Arduino に接続しています。コードはデフォルトで用意されている Lチカのコードそのままで、下記のようになります。これでシミュレーションを実行すると LED が点滅します。コードのダウンロードもできますので、あとで実機で動かすためにダウンロードしておきます。右上のダウンロードボタンをクリックすると、.ino形式のファイルとしてダウンロードすることができます。
Arduino Web Editor にコードをインポート
Arduino ではプログラム(スケッチ)を開発するためのIDEが提供されています。
IDE にはブラウザからアクセスしてオンラインで使える Arduino Web Editor と、MacやPCにインストールして使用する Arduino IDE があります。今回は Arduino Web Editor を使ってみます。
使用するにはアカウント登録が必要です。特に登録手順で難しいことはないのでここでは詳細は割愛します。
Web Editor に初めてアクセスすると利用規約への同意が求められますので、名前と国を選んで NEXT
をクリックします。
Web Editor から実機にスケッチをフラッシュするにはプラグインをインストールする必要があり、その案内が表示されます。 NEXT
をクリックして先へ進みます。
左上で OS の種類を選択し、 DOWNLOAD PLUGIN
ボタンをクリックするとインストーラがダウンロードされますので、 Mac であればダウンロードされた .dmg ファイルを実行し、案内に従ってインストールします。インストール自体は特に難しいことはないのでここでは割愛します。
インストールが終了するとブラウザでの表示が下記のように変わりますので、 NEXT
をクリックします。
機能説明を実行するか選べるようになってます。機能説明を見るなら YES!
をクリックします。
一通り説明が終わると、下記のように手持ちのスケッチブックデータをインポートするか聞かれますので、 YES!
をクリックします。
アップロードできるのは .Zip .Ino .Pde 形式のいずれかという注意書きが表示されます。Tinkercad からダウンロードしたファイルは .Ino 形式ですので、 IMPORT
をクリックしてファイルを選択してアップロードします。
これでエラーにならなければ無事アップロード完了ということで、下記のように Tinkercad からダウンロードしたコードが Web Editor にインポートされて表示されます。
回路作成と接続
それでは実際に回路を作成します。 Tinkercad で作ったものと同様の回路を構成して、 USB で接続します。
Web Editor で、PCに接続しているボードとポートを選択します。プルダウンメニューから Board at 〜
もしくは Select Other Board & Port
を選択します。
Seeeduino は Arduino Uno 互換なので、 BOARDS から Arduino/Genuino Uno を選択します。 ポートは一台しか接続していなければ一つしか表示されないので、それを選択して、 OK
をクリックします。
画面上部の Verify ボタンを押して、ボードの選択が正しく行われているか確認します。 Success: Done verifying 〜
と表示されれば成功です。
動作確認
それでは Upload ボタンを押して、ボードにスケッチをフラッシュします。 Success: Done uploading 〜
と表示されれば成功です。
フラッシュ後は下記動画のようにLEDが点滅します。
まとめ
Tinkercad で事前にシミュレーションすることで動作を確認した上で回路を組むことができますし、 Arduino Web Editor を使えばプラグインのインストール以外の環境構築も必要なく、手軽にプログラミングすることができました。 Seeeduino は価格的にも Arduino より安いですし、それでいて GROVE コネクタもついているので、色々と遊んでみたいと思います。