先日、システム思考のセミナーに参加してきました。
イベントやセミナー情報のメルマガでたまたま今回のセミナーを見かけて、課題の深掘りをできるようにしていくというところに興味を持ちました。
システム思考とは
システム思考がどんなものかは、今回のセミナーの告知ページに下記のように説明されています。
ビジネス課題など対象の物事に影響を与える構造を見極め、
その要素間の因果関係をグラフとして表し、
その構造を利用して振舞の特徴把握や定性的な分析を行う考え方。
つまりは対象の領域の構造を図解して、現状の課題を視覚的に捉えることによって、そこから特徴や関連を見つけやすくするということかと思います。
また、根本原因を分析するためのツールではなく、現状を正しく把握するためのツールということで、使いどころを間違えないように注意が必要のことでした。
ワークショップ
セミナーでは最初にシステム思考についての説明が少しあった後、実際にシステム思考で課題を表してみるというワークショップが実施されました。入門編ということもあり、下記参考書籍の中から2問ほど、状況の説明が与えられてそれを元に課題を図式するという問題に取り組み、図式したものを近くの人と見せ合うということをやりました。
やってみた感想
与えられた状況についてどこから図(グラフ)にしていくのかのとっかかりを考えるのに少し苦労しました。一度どこから取り掛かるかを決めてしまえれば、それなりに芋づる式でグラフを広げていくことができます。
グラフの各要素を事実(ファクト)にするのか、取り得るアクションにするのかで悩みました。また、それぞれの要素の粒度についても、どれぐらいが最適なのかというのは判断が難しいところでした。
ひとまず最初は細かいところは気にせず、また、全体の構成のようなところも一度置いておいて、思いつくままにグラフを書いていき、書いたもの全体を眺めた上でどことどこが関連しているかを考えるのが良さそうに思えました。
原因や対策の検討につなげていくためには事実だけでなく、関連や原因を推測してそれもグラフに落としていくことが必要なので、推測の部分についても様々な角度から考える必要があります。
図式するというのは現状を正しく把握するということに有効な手段だと改めて感じました。現状の課題を正しく把握することが、有効な解決策につながりますので、最初に見えていることだけでなく、色々な角度から物事を捉えていくのが大切ですね。
セミナーで紹介されたシステム思考のツールについても、下記で詳しく説明されているので、あとで改めて読んでみようと思います。
また、同僚から下記の書籍も紹介してもらいましたので、読んでみたいと思います。